これで十分。

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イギリス人は「イギリス英語」を話さない?!

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イギリス国内の母語事情について読んだ論文で一番驚いたこと。

それは1995年の調査では、11歳から16歳の少年・少女のうち、少なくとも68%はスタンダード・イングリッシュ(標準英語)を使っていないということ!

 

じゃあ、一体どんな英語を話すのかというと、方言(dialects)です。
イギリスは、地域や階級によって、方言が山ほどあります。

 

その論文に載っていた7歳の白人の男の子が書いた文章。

We find a car wive grnsu on it... aw no they cachet us. they wolt to the dunjoon. We hewd aw bref... wen we opoed awe its we was in the diynjoon... we slept in the dungeon for friy nights...

なんか見た事無い単語が山ほど混じっています。というか、これじゃあ全く読めない!

 

正しくはこちら

We found a car with guns on it... oh no they caught us. They walked to the dungeon. We held our breath... when we opened our eyes we were in the dungeon. we slept in the dungeon for three nights...

スペルミスや過去形の間違いだけでなく、そもそも発音が標準英語と違うのもわかります。

例えば、英語のthree (スリー、「3」)。
ネイティブはよく「フリー」と発音します。この男の子も最後に "friy nights"(フリー・ナイツ)と書いてる。
with (ウィズ)も wive(ウィブ)と書いていますね。
/th/は日本人は「ス」「ズ」と置き換えて発音しがちですが、ネイティブは「/f/ (フ)」「/v/ (ブ)」で置換える傾向がある、ということを音声学の授業で習ったなぁ。

 

まあ、とにかく、こういう方言が山ほどあるため、イギリスの国語教育では「正しい英語を話す」ことにものすごく重点が置かれています。
階級社会なので、「言葉によって判断される」という感覚が大きいようで、日本社会のなかでの「方言」の捉えられ方と随分違うみたいです。

 

参考文献
Leung, C., Harris, R., & Rampton, B. (1997). The Idealised native-speaker, reified ethnicities and classroom realities. TESOL Quarterly, 31(3), 545-560.

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